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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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広く書こう (1)
請求の範囲は特許の心臓部です。請求の範囲は、よく次のような書き方をします。

【請求項1】 Aと、Bと、Cと、Dと、Eとを備えたことを特徴とするX装置。

 これが特許を取得しているとして、この抜け道を探してみましょう。上記請求の範囲は「私が発明したX装置を実現するためには、最低限、A、B、C、D、Eの5品が必要だ」という意味です。これらA、B、C、D、Eを構成要件と呼びます。

 ですからA、B、C、D、Eの内、どれか一つでも欠けていれば「上記発明ではない」ということになります。これが抜け道の一つです。上記発明でなければ、出願人の許可を得ることなく実施できます。これでは特許を取得した意味がありません。

 上記請求の範囲で構成要件は5品でしたが、これが多いほど抜け道も多いことになります。欠ける品は一つとは限りませんから、構成要件が多くなるほど飛躍的に抜け道は多くなります。


 次のような請求の範囲もあります。

【請求項1】 条件αが成立したときに、処理Fを実行することを特徴とするY装置。

 これの抜け道も探してみましょう。「条件αが成立したときに処理Fを実行しないもの」は上記Y装置ではないことになります。 また、「条件αの成立・不成立に関わり無く処理Fを実行するもの」も上記Y装置ではないことになります。 これらも抜け道です。


 以上を簡単に言えば、

請求の範囲が複雑なほど抜け道が多くなる

ということです。抜け道があれば特許の価値が低下します。


次に広さについて見てみます。以下の2つの発明を比較しましょう。

【請求項1】 Aと、Bとを備えたことを特徴とするX装置。
【請求項2】 Cを備えたことを特徴とする請求項1に記載のX装置。

請求項2は「Aと、Bと、Cとを備えたことを特徴とするX装置。」と同じことです。請求項1と請求項2、どちらが広いでしょうか。
 うっかりすると、A、B、Cの三つがあるから請求項2の方が広いと答えてしまいそうですが、逆です。下図のようにするとよく分かります。

20070911102126.gif


「Aと、Bとを備えたことを特徴とするX装置(請求項1)」でカバーできるのは緑の部分赤の部分です。これに対し、「Aと、Bと、Cとを備えたことを特徴とするX装置(請求項2)」でカバーできるのは上図の赤の部分のみです。つまり請求項1の方が広いのです。

 なぜこうなるのかというと、「AとBとを備えた」は「AとB以外のものを備えていない」という意味ではなく、「AとB以外のものは備えていてもいなくても構わない」という意味だからです。AとB以外のものとしてCを備えているのが上記請求項2です。

 都合のいいことに、これは上記した抜け道の少なさと整合します。つまり、広い特許は抜け道も少ないことになります。

以上をまとめると

請求の範囲はシンプルなほど広い。

 広い特許は抜け道が少ない。


となります。だから請求の範囲は、シンプルに書くべきなのです。

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