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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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効果を重視2
効果を主張することの難しさを示す例をもう一つ。

 電波時計の効果は何か。(特許出願では、既存のものが持つ効果を主張しても無意味だが、ここでは電波時計ではない時計に比べて優れている点を考えよう)

 よく通販などで言われているのは、「数万年に1秒しか狂わない」ことだ。あたかも従来の時計よりも電波時計は正確なように聞こえる。ところがコレは間違いだ。その証拠を示そう。
 電波時計のベースはクォーツ時計だ。だから電波を受信しないクォーツ時計(以下、単にクォーツ時計と言う)と比較する。
 水晶発振子の精度はだいたい月±10秒くらいだ。ここでは簡単のためにいずれの時計も月に10秒おくれるとしよう。一月を30日とすると1日約0.33秒、6時間で約0.083秒おくれる。電波時計が深夜1時に1回電波を受信して正確な時刻に合わせるものとしよう。一方、クォーツ時計は、毎朝7時の時報で人が合わせることにする。
 さて、どちらが正確か。クォーツ時計の時刻を合わせた7時の時点で、電波時計は既に0.083秒おくれている。この差は今晩1時に電波時計が電波を受信するまで縮まらない。つまり1日のうちで電波時計がクォーツ時計より正確なのは深夜1時~朝7時の間だけだ。この時間帯に眠っている人にとっては、通常のクォーツ時計の方が正確なのだ。

 ただし手で時刻を合わせると微妙にずれる可能性がある(例えば7時に合わせたつもりが7:00:00.15になったり6:59:59.58になったりする)。それに、時計を毎朝7時に合わせるのは面倒だ。合わせるのを忘れれば、当然、電波時計の方が正確になる。
 だから、電波時計の正しい効果は、「正確な時刻に合わせる手間が要らない」だ。ちなみに最近、テレビ東京の「オープニングベル」で電波時計の特集をしたときには、アナリストが電波時計のメリットとして、ちゃんとこの効果を言っていた。アナリストを少し見直した。

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効果を重視
 今までに何度も言ってきたが、効果は特許の心臓である。復習になるが、効果とは、今までになかったメリットのことだ。言い換えれば、従来、問題になっていたことを解決すればいいのだ。

 だが、自分が解決した課題だけを主張するのは意外と難しい。つい、従来からある効果や、自分の発明で奏するかどうか怪しい効果まで主張してしまう。その例を示そう。特許出願ではないが、某銀行の広告で、複数あるローンを一つにまとめて負担を軽くするというものがあった。その広告いわく・・・

  .借金の返済日がいくつもあるから忘れる
  .返済が一生終わらないかもと不安になる
  .何のために働いているのか時々わからなくなる
  .毎月の返済がつらい 
  .「銀行」は敷居が高い

 これらの不安がローンをまとめることにより解消したというのだ。あたかも全ての効果があるかのようにみえるが、そうは思えない。検証してみよう。

 前後するがから。結局は銀行に頼むのだから敷居は高いままだろう。評価は5点満点で0点。
 次に。近年の低利率により返済額が減る場合もあるが、最近は利上げの方向にある。サブプライムローンの関係で上げにくい状況ではあるが、それでも一頃よりは上がっている。だから昔に組んだローンをまとめると返済額が減るどころが増える場合もあろう。評価3点。
 そして。これは心持ちの問題で、まとめたからといって働き甲斐がでる訳ではないだろう。また、ローンをまとめなくても何かのきっかけで勤労意欲が突如わいてくるかもしれない。評価1点。
 は、この銀行のローンが返済期間が7年という年限がついているからだ。だから5点と言いたいところだが、ローンを組ませてもらえないと話が始まらないので評価4点。
 最後に。これは確かにその通りだ。評価5点。

 合計すると25点満点で13点。かろうじて半分を上回る点数だ。確実に言えるのはだけだ。いかに人が過大な効果・メリットを言いたがるかを示す好例だ。

 特許出願の明細書では、自分の発明によって初めて解決される課題のみをいうべきだ。 従来の技術の問題点を指摘するために、従来技術の効果を言う場合もあるだろうが、その程度に留めるべきだ。