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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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進歩性とは (5)
前々回に少し触れた、各社で使われているシートの一例を下に示します。これは発明者が、勤務先の知的財産部門(知財)に提出する書類です。これに基いて知財が検討して「出願OK」となれば自社で出願したり、特許事務所に外注したりします。具体的にどこの会社のということではなく、私がよく目にしたものを簡素化したものです。

20070825162856.gif


「従来の技術」の欄には、今回の発明と同類の装置について、その問題点などを記載します。

「構成の差」の欄には、従来の装置と本発明を比較して、その構成上の差を書きます。

「効果の差」の欄には、従来の装置に比べて、本発明が優れている点を書きます。

以上が発明者が記載する欄で、「知財の意見」の欄には、知財の担当者がこの発明を検討し、出願に値するものかどうかの見解などを書きます。

いちおう進歩性を指向して作られているようですが、このシートには改善の余地があります。というよりも、書き様によっては、特許事務所の明細書作成担当者が混乱するおそれがあるシートとなっています。

どんな書き方をされると困るかと言うと、・・・

まず「従来の技術」。ここに、従来品の問題点を書くのはいいのですが、本発明で解決できない課題まで書く発明者がいます。たくさん問題点が書いてあって「これらを全部解決できるのか!」と思ったら、一つしか解決できなかったなんてこともあります。

次に「構成の差」。ここに、効果につながらない差を書く人がいます。何ら効果を奏することのない構成は、差として取り上げるに値しません。「明細書には、こうした構成まで書け」と指示してくる発明者もいて、困らされます。

「効果の差」は、空欄にしない限り問題があることは少ないのですが、この欄を埋めたいがために「従来の技術」として低レベルのものを持ってくる発明者がときどきいます。従来の技術には、本発明に最も近いものを記載するべきです。
なお、発明品に様々な効果があって、各効果につながる構成が異なる場合には、効果ごとに複数の出願に分けるべきです。これについては改めて説明します。

こうした問題点のある記載をしてもらうと、進歩性を確保できるストーリーを書きにくくなります。

上記シートの改良案
 「従来の技術」ではなく「従来未解決だった課題」「本発明で解決できた課題」等とする
 「効果の差」ではなく「構成の差による効果」とする

こうすれば、従来技術になかった構成と、それによる未解決の効果が分かり、進歩性にかなったストーリーを立てやすくなります。
 
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