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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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発明の把握
 公開公報や特許公報から、その特許請求の範囲に記載されている発明を把握するには、どこを読めばいいのだろう。

 それはもちろん特許請求の範囲? No。請求の範囲を読んだだけでは、発明の目的、つまり、発明者がその発明によりどんな課題を解決したいのかが分からないことが多い。例えば、健康サンダルに関する発明だから、てっきりダイエット効果が目的だろうと思ったら、サンダルの底がすりへるのを防止して長持ちさせることが目的だったなんてこともある。こんなことは請求の範囲を読んだだけでは分からない場合が殆どだ。

  じゃあ、要約書(公開公報ならフロントページ、抄録ならソレそのもの)を読めばいいか。要約書がまともに書かれていればそれでも良いのだが、いい加減な書き方がされていることが結構ある。今の要約書には【課題】と【解決手段】を書くことになっているが、以前は【目的】と【構成】を書いていた。この【構成】の欄に、特許請求の範囲のコピペをする作成者がかなりいた。現在もその名残があって、解決手段に特許請求の範囲の内容を記載する人がいる。上記のように請求の範囲を読んでも発明の目的・効果はよく分からない。そして要約書をそのように書いても、発明本体の権利化になんら支障はないから、要約書の書き方は蔑ろにされるのだろう。

  ならばどこを読むべきか。私なら「課題を解決するための手段」の直前、すなわち「発明が解決しようとする課題」の最後の部分を読む。ここには、その項目名のとおり、その発明によって解決される(はずの)課題が書かれていることが多い。上記した健康サンダルなら「底がすり減りにくい健康サンダルを提供する」などと書かれているはずだ。ここを読むことにより、発明者の意図、つまりその発明の目的が分かるのだ。

 公報を読むのは単調な作業で、しばしば退屈に感じることもある。だが、ここに素晴らしい目的が書かれていれば、それだけで読むモチベーションが上がることがある。素晴らしすぎて「本当にそんな課題をこの発明で解決できるの?」と思うこともあるが。逆に、ありふれた目的が書かれていれば、一気に発明の価値が落ちる。「そんな課題、とっくの昔に解決されているぞ」と思うこともある。私が審査官だったらそれだけで心証が悪い。「進歩性なし決定!」と言いたくなる。

  なお、「発明が解決しようとする課題」に、請求項ごとに発明の目的を書く人が時々いる。実は私もその一人だ。発明を複数の請求項に階層的に解釈・分割した場合には、請求項1はその発明の大まかな目的、請求項2以降の下位請求項は、もう少し詳細な目的や、単純に請求項1を実施した場合に生じうる問題点を解消するとか、請求項1の目的効果をいっそう向上させるといった目的になるはずだ。これを出願前から明らかにしておくと、後々の補正が有利になることがある。こうした場合に、「発明が解決しようとする課題」の最後の部分を読んでも、下位請求項の目的しか書かれていないので、読んでもよく分からないことがある。そうした場合には、少し遡って、請求項1の目的を探すと良い。

 私は以前、クライアントの許可を得て、わざといい加減に要約書を書いたことがある。どう書いたかというと、【解決手段】に、この発明によって奏せられる効果を書いたのだ。本来【解決手段】には、なぜその効果を有するのかを記載すべきだ。我ながら0点と言われても仕方がない要約書だ。要約書が杜撰なときは、職権による補正が入り、公開が遅れることがあるのだが、その出願はそんなこともなく、しっかり約1年半で公開された。要約書が原因で公開が遅れるのは、要約書の字数がオーバーしている時ぐらいらしい。
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