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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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広く書こう (2)
請求の範囲を広く書く他の方法として上位概念語の使用があります。

 上位概念語とは、「コイルばね」という語に対してそれを包括する「弾性部材」のような語のことです。コイルばねといえば蔓が巻いたような形状のばねですが、「弾性部材」なら、それ以外の構成(例えば板ばね、スポンジ状のもの等)も含まれそうなので「コイルばね」と書くよりも広いと言うわけです。

 「ハードディスク装置」に対する「記憶装置」、「液晶ディスプレイ」に対する「画像表示装置」も上位概念語です。「画像表示装置」の更なる上位概念語として「出力装置」という語も考えられます。
 上位概念語を使うことを上位概念化といいます。逆に「コイルばね」を「弾性部材」の外延といいます。

 注意点としては、本来の物の作用に応じて上位概念語も変化することです。例えば「コイルばね」の伸び縮みする特性を利用するなら「弾性部材」でいいのですが、カムフォロワをカムに押さえつけるために「コイルばね」を用いるなら「付勢部材」などの上位概念語を使うべきです。

 また、その上位概念語が何を示すのかが分かり難くなる点も注意です。分かり難いと審査官が感じると、「当業者が実施をすることができる程度に書かれていない」という拒絶理由が付けられてしまいます。

 これを防ぐために、明細書には、その語の外延をいくつか書いておきましょう。例えば「『弾性部材』とはコイルばね、板ばね、スポンジ、ゴムを指す。」と書いておきます。貴方の発明において弾性部材の概念がもっと広いなら更に付け加えましょう。逆に「スポンジは要らない」というならスポンジを書く必要はありません。

 上位概念語を使う意義を模式的に示します。

 仮に弾性部材として【発明の実施の形態】に「コイルばね」しか書いていなかった場合、「弾性部材」の解釈は次のようになるでしょう。

20070918121716.gif


 発明者や出願人は実線の楕円くらいの広さのつもりで書いていても、審査官にしたら破線の楕円くらいの広さにしか解釈してくれない可能性があります。まだこれは良い方で、同業他社にしてみれば「コイルばね=弾性部材だ」つまり破線の楕円はコイルばねの青い楕円にぴったり重なると言うでしょう。

 弾性部材の外延として「コイルばね」と「板ばね」を示した場合はどうなるか。 板ばねを明示した以上、同業他社といえども「板ばねも弾性部材である」と認めざるを得ません。また、コイルばねと板ばねが弾性部材なので、それらの中間に位置する物(そんな物があるかどうか不明ですが)も弾性部材」となります。 だから弾性部材は下図のような広さになるでしょう、

20070917141305.gif


 破線の楕円が広くなりましたが、まだ実線との間にはかなりギャップがあります。弾性部材の外延として更に「スポンジ」も加えると下図のようになります。

20070917132628.gif


 実線と破線の間がかなり狭まりました。だから外延は、互いにできるだけかけ離れた物をたくさん挙げた方が良いです。そうすれば破線の楕円が大きくなり、実線の楕円に近くなります。ただし、どの外延を用いても所期の課題を解決できる必要があります。
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