FC2ブログ
めざせ!特許で一攫千金
誰も言わなかった?特許書類の書き方
リンクフリーです!

フリーエリア

ブログ内検索

プロフィール

めざ特

Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

当ブログはリンクフリーです。

最近の記事

最近のトラックバック

最近のコメント

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

広く書こう (5)
 一つの発明を、広さの異なる複数の請求項に分けて書くと、前回いったように、広い権利範囲と進歩性の高さの両方を狙うことができます。ただしあくまでも「狙い」であって、双方を取得することは難しいです(前回の図を参照)。

下図は、前回の「READ MORE」に書いた請求の範囲の各請求項の広さを模式的に表したものです。

20070914155602.gif


 このうち、破線で表したのが特許を取得できるレベル(≒広さ、進歩性の度合い)です。この破線の内側にあるものが特許を取得できるということです。ですから請求項1、2は特許取得できないけれど、請求項3~5はできます。

 この請求の範囲の特許出願を審査請求をすると、「請求項1、2は進歩性が無いから特許できない」という拒絶理由通知が届きます。この場合、手続補正書により請求項1と2を削除すれば、特許を取得できます。

 つまり、広さを上記のように請求項ごとに変えて出願すれば、理想に近い広さの特許権を取得できるのです。請求項3を破線の楕円ぎりぎりまで広げたいところですが、これはかなり難しいです。どこまで特許性が認められるかは誰にも分かりません。審査時の審査官の機嫌が悪いと請求項3も「進歩性が無い」と言われるかもしれないし、運がいいと請求項2も進歩性があると認定されるかもしれません。

 「手続補正書で請求の範囲を補正できるなら、最初は狭く書いておいて、あとで破線まで請求の範囲を広げればいい。そうすれば出願前に請求の範囲を広くする努力をしなくてもすむ」という人がいるかもしれませんが、これはお勧めできません。

 補正により請求の範囲を広げるのは拒絶理由(不適法な補正)です。気まぐれにこうした補正を認める審査官もいるようですが、こうした補正を受けた請求の範囲が特許を取得すると、のちのちトラブルになります。なにしろこの補正は、拒絶理由なだけではなく無効理由でもあるからです。つまり特許取得した後にその特許権が無効にされてしまうのです。
 
 商業的な価値が高い請求の範囲ほど、こうして無効にされる確率は高いでしょう。だから請求の範囲を広く書くチャンスは出願前にしかないのです。

 上に示した図はきれいな年輪状でしたが、これは各請求項が直前の請求項だけを引用していたからです。これに対して請求の範囲が

【請求項1】 Aと、Bとを備えたことを特徴とするX装置。
【請求項2】 Cを備えたことを特徴とする請求項1に記載のX装置。
【請求項3】 Dを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のX装置。
【請求項4】 Eを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のX装置。

 のように、それまでの請求項を全て引用するようにすると、下図のように複雑になります。

20070915092434.gif


 この場合も基本的に上記したように広く書くことが有効です。また、これら双方の引用方法が入り乱れて用いられる場合もあります。

 複数の請求項に分けて書き、審査請求をすることにより、審査官がどの程度の広さまで特許を与えても良いと考えているかを知ることができます。

 だから、効果(本発明によって初めて解決できる課題)は、請求項ごとに考える(書く)習慣をつけましょう。前回の図に示したように、請求項が狭くなるほど充実した効果をいえるはずです。

 もし、請求項1~3で言える効果がみな同じになってしまったら、作る価値のない下位請求項を作っているか、または上位の請求項で、できもしない課題を「解決できる」とウソを言っているかのどちらかです。

スポンサーサイト
この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://mezapat.blog103.fc2.com/tb.php/23-28ae27d6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。