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Author:めざ特
某大学を卒業後、超有名メーカーに就職。
数年後、某特許事務所に転職。
10年以上、特許明細書、意見書などの作成業務に従事した後、退所。
現在に至る。

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設計変更程度
「進歩性なし」の拒絶理由通知で、審査官が「引用文献との差は、設計変更程度のことだ」とか「適宜なし得ることだ」と言ってくることがある。「引用文献中に発見できなかった事項は、何でもかんでも設計変更程度と言っていないか?」と思うこともある。私が、明らかに設計変更程度だと思うのは、「配置を換えただけ」「向きを変えただけ」「数量を変えただけ」等だ。

 例えば、「従来のイスは脚が4本だった。私は脚を5本にした。」と言う発明だ。いくら「これにより脚1本あたりの圧力が減り、絨毯にあとが残りにくい」という効果があっても、これは設計変更程度の発明だ。脚が6本でも7本でも大差ない。

 ある日、私が受けた「進歩性なし」の拒絶理由通知は、設計変更程度とは書かれていなかったが、そう言われても仕方ない内容だった。発明は、回路構成に関するもので、引用文献(某発明の公開公報)では、2つある素子Aの一方のみに別の素子Bが接続されていた。本発明では、双方の素子Aに素子Bが接続されていた。

 これでは「素子Bの数や配置を変えただけ」と言われても仕方ない。「こりゃダメか」とさじを投げかけたが、もう一度、引用文献を読んでみた。

 「一方の素子Aのみに別の素子Bを接続」という態様は、引用文献の「従来技術」の欄に載っていた。つまり、この引用文献は、この技術の問題点を指摘し、その解決をしているのだ(その問題点は、本発明が解決しようとしているものとほぼ同じで、この引用文献では別の解決法を採用している)。その問題点の部分を読むと、「こうした回路構成ではこの問題点を解決できない」旨が記載されていた。

 本発明は「こうした回路構成」で上記問題点を解決をしたモノだ。この点をつけば、進歩性が認められるかもしれないと私は考えた。

 進歩性を確保するには「当業者がこの発明に想到するのが困難であった」ことを言えばいい。当ブログの第1部では「本発明の出願時には解決されていない課題を解決できることを主張せよ」と書いた。だが本件の場合、引用文献とほとんど同じ問題点を解決するものだから、これは無理っぽい。

 でも、もし引用文献に「(本発明に)当業者が想到するのが困難であった」と書いてあれば、これは本発明に進歩性がある証拠になるのではないか。「こうした回路構成ではこの問題点を解決できない」は、これに近い記載だ。

 この案に沿って意見書を作成したところ、主張が認められ、特許された。自分でも「設計変更程度」だと思う発明が登録されたわけだ。

教訓
 従来技術の問題点を指摘し過ぎない方がいい。もし上記引用文献が、従来技術の問題点を指摘しただけだったら、恐らく私の主張は認められなかっただろう。「こうした回路構成ではこの問題点を解決できない」旨が書いてあったことが幸いしたのだ。

 なお、本件はレアケースだ。「設計変更程度の発明でもこのように登録されることがあるから、どんどん出願しよう」と言っているのではないので、ご注意を。

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